准看護師は正看護師の補助という役割なので、「どうせ目指すなら正看護師」という人は少なくありません。しかし、准看護師には准看護師ならではのメリットが多数存在するのも事実です。
まず大きいのが、3年かかる正看護師に比べて、准看護師は2年間養成所に通うと資格取得を目指せることが挙げられます。たった1年の違いとはいえ、この違いは大きいでしょう。1年早く資格が取得できるということは、養成所にかかる費用が安くなるだけでなく、資格を生かして働けるのも早くなります。
ちなみに、准看護師養成所のカリキュラムは、全日制と半日制の2種類です。全日制では平日の日中に授業が行われますが、半日制だと主に夜間に行われます。後者を選ぶと、日中働きながらでも准看護師を目指せるでしょう。
准看護師試験は毎年行われていますが、1年に複数回受験することも可能です。もっとも、准看護師試験は96%という非常に高い合格率の試験なので、しっかり勉強している人なら落ちる心配はないでしょう。体調不良などで万が一試験が受けられないようなことがあっても、他県に移動して別日に実施される試験を受けることで挽回できます。チャンスが年1回しかない正看護師試験と比べると、メリットです。
資格を取得した後は、働き口に困らないことも准看護師になるメリットと言えます。全国的に准看護師のニーズは高くなっており、特に地域医療の担い手が不足している状況です。地方で仕事を探す人は、特におすすめでしょう。