正看護師と比べて仕事の権限などに制限のある准看護師ですが、仕事内容は基本的に正看護師と同じです。そのため、正看護師が働く職場なら同じように准看護師も働けます。そこで准看護師として働く人は、どのような職場で働いているのでしょうか。
全国に准看護師は30万人以上いますが、そのうちの40%近くが病院で働いています。病院には正看護師が集中しますが、准看護師の割合も低くありません。病院での仕事も、正看護師と准看護師で特に大きな差はなく、部署も同じです。ただし、病院によっては正看護師のみの募集で、准看護師は募集していないところもあるので注意しましょう。
病院に次いで准看護師が多く働いているのが、クリニックです。クリニックとは病床が19床以下、もしくは入院設備がない医療機関を指します。クリニックで働く准看護師は、全体の3分の1近くです。病院と合わせると、70%以上の准看護師が医療機関で働いていることになります。
仕事内容は医師の診療補助、採血や血圧測定などの医療行為です。日勤のみの職場が多く、曜日も固定のところが多いため、准看護師が働きやすい職場として挙げられます。
病院とクリニック以外では、介護施設で働く准看護師も少なくありません。全体の2割以上が、老人ホームや介護老人保健施設などです。また、近年では医療ニーズの高い高齢者が自宅で過ごすケースも増えており、患者の自宅に訪問して医療ケアを提供する訪問看護として働く准看護師もいます。